古代人のDNAのグローバルデータバンクが始動

古代人の骨と、歯のプラークから見つかったDNAに関するデータが公開される。オーストラリア、アデレード大学のオーストラリア古代DNAセンターが6月17日に報告した。

古代人の骨と、歯のプラークから見つかったDNAに関するデータが公開される。オーストラリア、アデレード大学のオーストラリア古代DNAセンターが6月17日に報告した。

古代人のDNAを125人分

オーストラリア古代DNAセンターの古代人のDNAのデータをまとめた「オンライン古代ゲノムレポジトリ」が2015年6月に始動したものだ。世界中で発見された2000年〜8000年前の125人のDNAのデータを収める。赤ちゃん、子ども、大人のDNAサンプルを保っている。古代人の骨と、歯のプラークで見つかった骨格や微生物から採取したDNAのカタログを揃え、まもなく発見場所やデータの作成方法も公開していく。自由に検索、利用も可能とする。研究グループは、収められたデータから、研究者が人の進化においてカギを握る遺伝子や微生物の変異、現代人の健康との関連性を調査できるようになると説明している。

古代人のDNA解析に期待

科学分野の教員にとって教育に利用可能であると指摘している。古代人と現代人の遺伝子の構成を比較して、授業で利用できるはずという。人の進化を研究する分野ではとても価値のあるリソースになると強調する。人の病気において重要な、特定の遺伝子の進化の軌跡を、時間空間と地理的空間で追うことができ、病気の治療計画に新しい方法が開ける可能性もある。歯のプラークから採取した微生物のデータは、人の食生活の変化の研究に役立ち、古代人が生きていたころに存在した病原菌の研究にも役立つと見る。

国の支援を受けたプロジェクト

ゲノムレポジトリは国の支援を受けたプロジェクトになっている。オーストラリアの国立データサービスが資金提供し、共同研究インフラ戦略としての国家プロジェクトの一環として、オーストラリア政府が支援している。当初のデータのソースは、アデレード大学のオーストラリア古代DNAセンター、米国のハーバード大学医学部遺伝学科、英国のウェルカム・トラスト・サンガー研究所、スペインの進化生物学研究所のものである。

文献情報

Data bank launched for global access to ancient DNA

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