1日中食べると「デブ菌」が腸を支配する、米大学が報告

人工甘味料で腸内細菌が偏るという報告は世界に衝撃を与えた(人工甘味料は「糖尿病予備軍」の原因に、血糖値が下がりにくくなるを参照)。腸内細菌が肥満や糖尿病に関係するという研究報告が次々と出てきている。このたび1日中、高脂肪食を食べていると、腸内細菌が肥満につながるような、いわば「デブ菌」に支配されかねないという報告が出てきた。日々の生活習慣を注意したいと思わせる研究結果だ。

人工甘味料で腸内細菌が偏るという報告は世界に衝撃を与えた(人工甘味料は「糖尿病予備軍」の原因に、血糖値が下がりにくくなるを参照)。腸内細菌が肥満や糖尿病に関係するという研究報告が次々と出てきている。このたび1日中、高脂肪食を食べていると、腸内細菌が肥満につながるような、いわば「デブ菌」に支配されかねないという報告が出てきた。日々の生活習慣を注意したいと思わせる研究結果だ。

空腹の時間を作るかどうかを比較

米ソーク研究所とカリフォルニア大学サンディエゴ校のアミール・ザリンパー氏らの研究グループが、セル・メタボリズム誌で2014年12月2日に報告している。研究グループが調べたのは、食事と空腹のサイクルと腸内細菌との間の関連がどうなっているかだ。研究グループは、ネズミを3グループに分けて、1グループは通常のエサを通常のペースで食べさせ、ほかの2グループは脂肪の多いエサを食べさせるという実験を行った。しかも、脂肪の多いエサを食べさせる上では、1つのグループでは昼夜によらず1日中食べるのを制限しないようにする。もう1グループでは活動する夜だけ食べさせる。昼は制限するという変化を付けた。その上で4時間ごとに腸内細菌の内訳を調べた。

脂肪の多い食事を延々とするのが最悪

結果として、エサの内容と取り方で腸内細菌の種類に大きな変化が出てくると判明した。最悪なのは、昼夜かまわず1日中脂肪の多いエサを取っていたグループで、腸内細菌が肥満につながるタイプに支配されていると分かった。通常のエサを取っているグループでは、複数の腸内細菌が混ざり合うように存在しており、肥満につながるタイプが支配的にはならなかった。一方で、空腹のタイミングを作ったグループでは、脂肪は多かったものの、腸内細菌のバリエーションには広がりが現れていた。通常のエサのグループほどではないが、肥満につながる腸内細菌は劣性となっていた。腸内細菌と食べるものとの関係は人間やサルの中でも報告されていること(動物脂肪で腸内細菌が偏る、世界のサルとヒトからウンチを調べたを参照)。食事時間には気にしたい。今回の結果を参考にすると延々と食べ続けないのが無難だ。

文献情報

Zarrinpar A et al. Diet and feeding pattern affect the diurnal dynamics of the gut microbiome. Cell Metab. 2014;20:1006-17.

Cell Metab. 2014 Dec 2;20(6):1006-17. doi: 10.1016/j.cmet.2014.11.008. Research Support, N.I.H., Extramural; Research Support, Non-U.S. Gov't

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