覆る「健康な人はウイルスと無縁」、平均5種類のウイルスを誰でも持つと判明

感染症にかかっていない健康な人でも、平均して5種類のウイルスを身体のさまざまな部位に保持しているようだ。ワシントン大学ゲノム研究所を中心とする研究グループが、オンライン専門誌BMCバイオロジー2014年9月号で報告した。

感染症にかかっていない健康な人でも、平均して5種類のウイルスを身体のさまざまな部位に保持しているようだ。ワシントン大学ゲノム研究所を中心とする研究グループが、オンライン専門誌BMCバイオロジー2014年9月号で報告した。

健康に有害か有益かは不明

人間の体内には皮膚や腸内細菌をはじめ、細菌が存在しているのは知られている。米国立衛生研究所(NIH)はこの細菌集団(マイクロバイオーム)を対象として、さらにウイルスがどれくらい一緒に存在しているかを検証した。プロジェクトの名前は、「HMP」と呼ばれている。研究グループは、ウイルスのDNA解析を実施。102人の鼻、皮膚、口、便、膣の5カ所から706サンプルを取って分析した。この結果、平均して1人当たり5.5種類のウイルスが検出された。92%の人が少なくとも1種類のウイルスを保持していた。その内訳は、ヘルペスウイルス、パピローマウイルス、アデノウイルスなど。大きな個人差があった。常在菌の集団には様々なウイルス集団が含まれていることが判明したが、これが疾病のリスクを高めているのか、あるいは保護しているのかは今のところは不明という。人間とウイルスの共存がどんな影響を及ぼすか。健康ならばウイルスと無縁と思われがちだが、そうした常識は覆ったといえそうだ。

文献情報

Wylie KM et al.Metagenomic analysis of double-stranded DNA viruses in healthy adults.BMC Biol.2014;12:71 [Epub ahead of print].

BMC Biol. 2014 Sep 10;12:71. doi: 10.1186/s12915-014-0071-7. Research Support, N.I.H., Extramural

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