ネット中毒、世界で最も高い地域は?

インターネット中毒、あるいはネット依存症が問題視され始めているが、世界でも最も中毒者の割合が多いのはどこだろうか。このたび分析結果がまとまった。

インターネット中毒、あるいはネット依存症が問題視され始めているが、世界でも最も中毒者の割合が多いのはどこだろうか。このたび分析結果がまとまった。

およそ9万人分のデータを分析

香港大学心理学部の研究グループが、電子通信に関わる心理学や行動学を扱う国際誌、サイバーサイコロジー・ビヘイビアー・アンド・ソーシャルネットワーキング誌で2014年12月17日に報告している。研究グループは、1996年から2012年までの80報の報告(世界の7地域、31ヶ国からの合計8万9281人の参加者が対象)から成るデータベースについて分析を行った。

中東が約10%、北欧や西欧は3%弱

その結果、世界的な有病率の推定値は6%だった。最高値は中東の10.9%、最低は北欧と西欧の2.6%だった。さらにインターネット中毒の有病率は主観的(生活満足度)および客観的(環境状態の質)という両面の指標を反映した生活の質と逆の相関関係にあった。

国際的にもリアルな生活の状態が影響

元々は2つの見方があった。国際間の偏りを説明するのに、有病率はインターネットの普及率および経済力と正の相関にあるという「アクセサビリティ仮説」という考え方がある。一方で、有病率は生活や環境の質と逆相関の関係になると「実生活の質仮説」の2つの提唱されている。今回、調査結果によって後者の仮説が実証されたことになる。リアルな生活が充実しているほど、ネット中毒は減っていく。日本国内ではやや納得感のあるところかもしれないが、国際レベルでもいえるというわけだ。

文献情報

Cheng C et al. Internet addiction prevalence and quality of (real) life: a meta-analysis of 31 nations across seven world regions. Cyberpsychol Behav Soc Netw. 2014;17:755-60.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25489876

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