40代で運動すると60代の脳は若くなる、米国ボストン大学が報告

40代で運動に適した体作りをしていると、60代で脳が若くなるようだ。逆に、運動が足りない状態だと、脳が小さくなったり能力低下につながったりする可能性もありそうだ。

40代で運動に適した体作りをしていると、60代で脳が若くなるようだ。逆に、運動が足りない状態だと、脳が小さくなったり能力低下につながったりする可能性もありそうだ。

40代の運動能力は60代にどう影響?

米ボストン大学医学部のニコル・L・スパルターノ氏らの研究グループが、米国心臓協会の年会で2015年3月4日に発表したものだ。対象となったのは、運動してもらって心肺機能などを調べる「トレッドミル運動負荷試験」に1970年代に参加した1271人。試験当時の平均年齢は41歳。「フラミンガム子孫研究」と呼ばれる追跡調査の一環だ。その後、平均年齢が60歳になった1999年から、BMIと認識力テストを実施した。調査開始時には心臓病を持っておらず、認知力にも問題がない、心拍を調整する薬を飲んでいない人を選んでいる。

脳の老化が0.5年ずつ進んでいく

40代のときのトレッドミル運動負荷試験によると、普段運動していない人では、運動している人よりも運動したときの心拍と血圧への影響が大きかった。軽い運動でいわゆる「下の血圧」である拡張期血圧が高まった人は、60代になってからの認識力テストの結果が悪くなっていると分かった。40代で運動時の拡張期血圧が7.1mmHg高くなるごとに脳の老化は0.5年進むと分かった。同様に、運動時に心拍が毎秒8.3回早くなるごとに脳の老化は0.5年進んでいた。運動の許容量が低くてもやはり脳の老化につながった。

「前頭葉」が小さくなる

40歳でのいわゆる「上の血圧」である収縮期血圧が高いほど、60代の脳のMRIにおいて複雑な思考にも関わる脳の前方部である「前頭葉」が小さくなり、脳の変化を表す「白質病変」が大きくなっていた。研究者によると、さらに10年間追跡を続けて、認知症になる人がどれだけいるかも調べるようだ。いずれにしても運動をしておいた方が良さそうだ。

文献情報

Nicole L. Spartano et al. Better midlife fitness may slow brain aging. American Heart Association. 2015 Mar 4.

Study Highlights: People with poor physical fitness in their 40s may have accelerated brain aging by the time they hit 60. Improving physical fitness in midlife may help slow cognitive decline associated with aging.

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