高タンパク質の食事はダイエットに有効

これまでの研究を総合的に分析した結果、高タンパク質の食事は減量に効果があるほか、心臓や血管の病気を防ぐためにも効果的であると分かった。米国ミズーリ大学医学部を含む研究グループが、米国栄養学会が発行する臨床栄養学分野の専門誌アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリションのオンライン版で2015年4月22日に報告した。

これまでの研究を総合的に分析した結果、高タンパク質の食事は減量に効果があるほか、心臓や血管の病気を防ぐためにも効果的であると分かった。米国ミズーリ大学医学部を含む研究グループが、米国栄養学会が発行する臨床栄養学分野の専門誌アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリションのオンライン版で2015年4月22日に報告した。

短期/長期に分けて分析

研究グループによると、ここ20年ほど、体重管理により肥満を防いでいくためには、高タンパク質の食事が有効という見方は強まっている。この効果は、タンパク質を多く取ると、エネルギー代謝、食欲、エネルギー摂取量が変えられるからと考えられている。最近では、高タンパク質の食事は、心臓や血管、糖尿病などのリスクの低下にもつながるという証拠が出ている。研究グループはこのたび、急激にタンパク質を取った後の作用の仕組みと、長期にわたり高タンパク質の食事を取った場合の健康への影響とを調べたこれまでの研究を検討した。

中性脂肪や血圧も低下

その結果、短期間の厳しい食事制限を行った幾つかの研究の分析では、エネルギーを制限した高タンパク質の食事の方は、同じようにエネルギーを制限した低タンパク質の食事よりも、体重と体脂肪の減少が多くなると分かった。脂肪を除いた体重が維持された。中性脂肪、血圧、胴回りの減少も見られた。さらに、高タンパク質の食事を取った後には、満腹感や満腹ホルモンの増加なども確認されたが、次の食事でのエネルギーを取る量に影響を及ぼすという裏付けは見られなかった。短期間の厳しい食事制限を行った研究では、高タンパク質の食事は一貫して効果を挙げていた。さらに長期間の研究では、高タンパク質の減量食が体重と体脂肪に持続的な効果があったと示す分析もあるものの、結果はまちまちだった。定められた高タンパク質の食事を守った人は体重管理に成功し、守らなかった人では顕著な効果がなかったため、これは食事制限を守るかどうかにかかっていると思われる。全体的に、1日に体重1kgあたり1.2〜1.6gのタンパク質で、1回当たり少なくとも25〜30gのタンパク質を含む食事は、食欲、体重管理、心血管代謝リスクに有効と思われる。日ごろの生活でも気にすると良さそうだ。

文献情報

Leidy HJ et al. The role of protein in weight loss and maintenance. Am J Clin Nutr. 2015 Apr 29. [Epub ahead of print]

Am J Clin Nutr. 2015 Apr 29. pii: ajcn084038. [Epub ahead of print]

関連するまとめ

こんなまとめも人気です♪

セントジョーンズワート、思わぬ副作用に警告、大部分が表面化していない可能性も指摘

セントジョーンズワート、思わぬ副作用に警告、大部分が表面化していない可能性も指摘

腸内フローラとは?デブ菌、人工甘味料、抗生物質の問題が関係

腸内フローラとは?デブ菌、人工甘味料、抗生物質の問題が関係

2週間で大腸がんになりやすい体に?!食事の変更でまたたく間に腸内フローラなどが一変

2週間で大腸がんになりやすい体に?!食事の変更でまたたく間に腸内フローラなどが一変

原因不明の難病「潰瘍性大腸炎」、健康な人の便を移植したら治った

原因不明の難病「潰瘍性大腸炎」、健康な人の便を移植したら治った

認知症の通念揺らぐ、「アミロイド蓄積説」健康な人に通用せず

認知症の通念揺らぐ、「アミロイド蓄積説」健康な人に通用せず

キーワードからまとめを探す

このまとめのキュレーター

カテゴリ一覧

内容について連絡する

運営会社 | welqについて | お問い合わせ | プライバシーポリシー | ご利用上の注意 | 会員規約

welq [ウェルク] | ココロとカラダの教科書